こんにちは、コピーライティング専門会社・ワードメーカー株式会社の狩生です。
「パンフレットを作りたいけれど、何から始めればいいかわからない。具体例を見ながら学びたい。」
今日はそんな悩みにお答えした内容となっています。
事例をもとに5つのコツをお伝えします。
コツ1 そもそも何のために作るか?
パンフレット・リーフレットを作るときには「目的を決めましょう」とよく言われます。
目的というのは、要は「パンフレットの使い方」です。誰にどのようにして配るのか?ということを決めていくことで、コンテンツも固まっていきます。
こういうことは、どこでも言われていることなのですが、あまり具体的に事例で示しているところは少ないなぁと感じましたので、ここでは事例をもとに解説します。
店舗に置いて取っていただくリーフレット事例
コインランドリー店の三つ折りパンフレットの事例です。
コインランドリーを利用していただいた方に、布団でも利用してもらいたい…という目的の場合です。
※下記は外面だけのデザインで、一番右側が表面です。
すでにコインランドリーを利用していただいている方に別の使い方を案内しているので、表紙では、このようなキャッチコピーにしています。
ポスティングでも使えるようにはしていますが、あくまでも本来の目的は「すでに利用している方に追加の利用をしてもらうためのもの」なので、このような形式にしています。
建設会社にDMするパンフレット事例
ちょっとチラシよりの使い方ですが、A4/4ページのパンフレット型なので、念のため事例としてご紹介します。
建設会社向けのダイレクトメールで利用するケースです。
こちらは、はじめて接触する会社へのDMなので、あえてチラシのような作り方をしています。セールス要素が強めにしています。
シンプルなメッセージにすると伝わらないと考えたからです。
ダイレクトメールという明確な目的があるからこそ、その伝え方も明確になります。
コツ2 対象の方の課題を明らかにする
次に「ターゲット」と言われる部分です。
「対象者」と私は言うようにしています。
誰のためのパンフレットなのか?はやはり大事です。
これも言葉だけで抽象的に語ってもわかりにくいと思いますので、具体例で示します。
空調でお困りの方に向けたパンフレット事例
「エアコンの調子が悪い…」など、空調でお困りの企業様向けのサービスを案内するためのパンフレットが下記です。
(二つ折りの外面デザイン。右側が表面)
企業向けのエアコンサポートサービスなので、そもそもどういう企業が対象なのかをハッキリするために、対象者の課題を明記しています。
BtoB向けサービスです。企業向けでも結局は「人」の課題に行き着きます。そこのポイントは外さないようにしなければなりません。
反響率にお悩みの企業向けリーフレット事例
次は、ポスティング会社さんのリーフレットです。
「ポスティングしても反響が最近は少ないなぁ」と課題に思っている方に向けたリーフレットです。
このような課題が明確になっているらこそ、次のようなキャッチコピーが意味のあるものとなります。
(三つ折りをする形。右側が表面)
対象者の課題というのは、めちゃくちゃ大事な部分です。これがハッキリできないとすれば、作る意味はないといってもいいかもしれません。
商品サービスによっては、課題ではなく、「欲求」に該当するかもしれません。ただ、ほとんどのケースで「課題」は何かしらあります。
コツ3 課題を解決する商品・サービスであることを伝える
STEP2で、「対象者の課題」が明らかになりました。
その課題が明らかになったあとは、商品・サービスへつなげるためのコンテンツを作っていけばよいだけです。
もちろん、明らかにした課題と、商品・サービスがつながっていないのであれば、それは意味をなしません。
布団洗いの重要性を伝えるリーフレット事例
別の事例だとわかりにくくなるかもしれませんので、STEP1でご紹介した「コインランドリー店の布団洗い」の事例で続きをご紹介します。
こちらのリーフレットの中面では、「なぜ布団洗いが大事なのか?」という重要性を伝える内容となっています。
「別に布団は洗わなくてもいいでしょ」と思っている方のために、なぜ大事なのかをダニなどを例に挙げて伝えています。
意外と、悩みと商品サービスをつなげるということを行っていないパンフレットは多かったりしますので、ぜひここもポイントとして押さえてみてください。
コツ4 対象者に合わせたデザインにする
コンテンツができあがったら、あとはデザインをするだけです。
ポイントをひとつだけ挙げるとすると、対象者に合わせたデザインになっているかどうかです。そこだけは必ず押さえておきましょう。
小児歯科のリーフレット事例
わかりやすい例としては、小児歯科です。
できるだけ親しみやすく、少しポップな形でデザインさせていただきました。
子ども向けだからこそこのようなデザインにしています。
とはいえ、実際に手に取るのは保護者の方ということは忘れないようにしなければなりません。
コツ5 配布しながら改善していく
デザインが完成したら、あとは印刷して配布していくだけです。
パンフレットの作り方の工程でいうと、印刷で終わりとなりますが、欠かせないこととしては「改善もきちんとしていく」ことです。
パンフレットに“100%の完成”はありません。
だからこそ、配布しながら反応を見て、「もっとこうしたほうがよいのでは?」というのを試行錯誤して改善していくことが大切です。
改善していくときの注意点としては、いろんな人の意見を盛り込みすぎないことです。
いろんな人の意見を入れようとすると、「何のためのパンフレット?」となります。目的がわからなくなってしまう可能性もあるので注意してください。
最後に
私自身、“パンフレット 作り方”で検索してみて、さまざまなページを見てみました。
そのときに、「概念的な話が多いな…」という印象を受けたのです。
たとえば、「目的とターゲットを明確に決めることが大事です」など。
文章量は多いけれど、教科書的なものが多くて、実例が少ないと感じたのです。
だからこそ、この記事では、実例を中心に解説しました。ただ、実例を紹介するので、なるべく文章としては簡潔になるように心がけました。
ボリュームが多すぎると、本当に大事なことがわからなくなる恐れもあるかもしれないと考えたからです。
そのため、物足りないと思った方もいるかもしれません。
まずは入り口としてイメージしていただくための参考にしていただければと思います。
その他の各種事例については下記にてご確認ください。